トキオブログ

思うことをうまく文章にしたいです

「キレる人」考

  訥々とした話し方や、落ち着いた慎重な物事の進め方に、自分が勝手に好感を持っている50代位のお客さんがいる。そのお客さんが、あるちょっとしたこと(お客さんの持ち物を間違えて少しだけ動かしてしまった)で、他の女性社員を「お前」呼ばわりをしたと言う話が社内で話題になっていて、かなりビックリしたのが今週のハイライトです。
  自分は接客していて、その場面に居合わせなかった。それにしても初対面のろくに話したこともない人間を「お前」呼びしちゃうのかーと、未だに信じられない気持ちです。その話を聞いたあとに戦々恐々としながら会ったけれど、いつものあの調子だった。ゆっくり静かに慎重に話していた。
  たまたまあの日、虫の居所が悪かったということなのかもしれない。けれど個人的には、それがあの人なんだなーという気がします。頭が良く、社会的な地位が高く、普段は物分かりも良い人にそういう人は多い気がする。自分の評価軸がハッキリとあるから、納得できないことに対して、こちらが引いてしまうほどノーを突きつける。怒りにすら感じられる拒絶のエネルギー。
  そういう人とどう付き合っていくかだけど、まず出来る限りスイッチに触れないようにする。無駄なダメージを与えられるのはこちらだから。でも時にはスイッチを押してしまうことも辞さない位の覚悟で接していく。そうでないと、あの類の人たちと誠意のある付き合いというのは成り立たないんじゃないでしょうか。あぁ…自分もいつか「お前」呼ばわりされるのか…めちゃくちゃされそう。されることやっちゃいそう。まあとにかく、今の自分はあの人に好感を持っているのは確かで、仲良くはならなくてもいいから、今のまま穏やかな関係でいれたらそれが一番いいよね。

平山夢明の小説を読んでいる

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)


  一日で一気に読み終わってしまった。打海文三の「ハルビン・カフェ」を読んでいた時に近い興奮度だった。文字を追うのがやめられない、ビリビリする興奮。
  出てくる殺し屋の中で、特にキッドが良かったし、ラスト付近を読んで著者もけっこうキッドが好きなんじゃないかと思ったりした。キッドは娼婦の母親から産まれ、幼少期から小児性愛者たちに身体を売り、全身整形で子供の姿を維持し、子供を専門にする殺し屋だ。イカれた人間の一見カオスな世界の中にも、ある秩序が存在する。それをダイナーという場所の次に、一番体現していたというか、語っていたのがキッドだった。そして秩序を必要とするという点では、彼らもまた人間だなぁと思ったりした。普通の人間からは、あまりにかけ離れてしまったけれど。

  でも嫌ったり憎んだりしていたわけじゃない。説明しづらい感覚なんだけれど、そのほうが落ち着くんだ。壁にかかっている額が曲がっていると気になるだろう。あれをもっと強烈にした感じ。だから俺は自分が気にいるように人形を変えたんだが困ったことが起きた。外に出るようになると、そこら辺を歩いている人間にも同じように感じるんだ。特に自分と同じ年頃かもっとちっちゃな子どもを見ると胸がムカムカした。
  ここで生きろ、この国で、この親で、男として、生きろって押しつけられたんだ。だったら好き勝手にさせてもらわなければ、神の奴隷のままで終わっちまう。それじゃ虫と同じだよ。

日記

雑記
  2月もあと4日ですね。一年を通して一番寒いのが2月、というイメージが自分の中にあるので、それが過ぎていくのはうれしい。ただどちらかと言えば、去年の方が寒い寒いと思って生活してたという記憶がある。アパートに引っ越してきて最初の冬だったからかな。今年は慣れたのかもしれない。

ネット
「好きで長時間働くのがなぜ悪い!」という人に産業医から伝えたいこと

  この記事が面白かった。
「仕事の要求度・コントロール(JDC)モデル」というものが提唱されているのですが、仕事の要求度が高いのに裁量権や自由がないと、人はストレスを感じ、疲れやすくなるというもの。スマートフォンと一緒で、電波が弱いのにどんどんアプリを立ち上げて使っていたら、あっという間にバッテリーが減ってしまうじゃないですか。
  自分のすべての問題がここにある気がしてならない。これは聞いた方がいいのか?それとも自分の裁量でやっていいのか?と迷って、まあいつも逆のことを選んで、撃沈している。電波が弱いんだなー。弱ければ弱いなりに、節約して使わないといけない。

音楽 

Alive

Alive

  • シーア
  • ポップ
  • ¥250

 PVの土屋太鳳に心を撃ち抜かれた。目が離せない。つーか、Siaはライブでもこの声なんでビビりますね。