トキオブログ

思うことをうまく文章にしたいです

日記です

  先週に引き続き、今週も宅建士の登録のために必要な書類を集めに行っていました。今日は九段下の東京法務局に行って、「登記されていないことの証明書」をもらってきた。自分はこんな書類が存在することも知らなかったけど、今日行ったら窓口がめちゃくちゃ混んでいてびっくりしたよ。一瞬待合席が埋まってしまって座れない人が出るくらい。しかもよく見てると、1枚で申請している人は少なくて、皆4枚と、5枚と受け取っていたりする。ある人たちにとっては、この書類はそんなにたくさん使う機会があるものなんだね。全然知らない世界をチラッと見た気分だった。
  九段下駅を出てすぐ、九段会館があった。初めてちゃんと見たけど、すごくカッコいい建物だった。和と洋の力強さが融合した、堂々とした建物だ。しかも宿泊施設が入っているとは!初めて知って、ちょっと泊まってみたいなと思った。
  仕事は繁忙期が終わって、色々落ち着いて考えることができる時期になったのでうれしいね。繁忙期は成績トップだった。トップだと安心する。これ以上頑張らなくていいんだと思えるので。ボーナスももらえるし、良いことだよ。
  そして暇になったので、いよいよ英語をやる必要がある。中間ゴールがないと辛いので、TOEFLを受けようかなと思ってる。IELTSのことも調べたんだけど、とりあえず日本での知名度はTOEFL が勝ってる気がするので、まあそっちでいいかと思った。TOEFLは毎月土日に3、4回試験が開催されてるらしい。自分の場合はおおよそ3〜4ヶ月が、勉強をちゃんと継続できる目安だと思ってるので、試験日は8月5日(土)にしてみよう。そして目指す英語レベルの目標ですが、「例えるなら自分の運転技術くらい」を見据えています。壊滅的に下手ではない。最短ルートではないかもしれないが、一応行きたいところには行ける。ただ交通量が多く広い道路は苦手なので、そういうのはごまかしながら避けて行く。それくらいの感じで(どんな感じだよと言われても困る)英語ができるようになりたいね。

「キレる人」考

  訥々とした話し方や、落ち着いた慎重な物事の進め方に、自分が勝手に好感を持っている50代位のお客さんがいる。そのお客さんが、あるちょっとしたこと(お客さんの持ち物を間違えて少しだけ動かしてしまった)で、他の女性社員を「お前」呼ばわりをしたと言う話が社内で話題になっていて、かなりビックリしたのが今週のハイライトです。
  自分は接客していて、その場面に居合わせなかった。それにしても初対面のろくに話したこともない人間を「お前」呼びしちゃうのかーと、未だに信じられない気持ちです。その話を聞いたあとに戦々恐々としながら会ったけれど、いつものあの調子だった。ゆっくり静かに慎重に話していた。
  たまたまあの日、虫の居所が悪かったということなのかもしれない。けれど個人的には、それがあの人なんだなーという気がします。頭が良く、社会的な地位が高く、普段は物分かりも良い人にそういう人は多い気がする。自分の評価軸がハッキリとあるから、納得できないことに対して、こちらが引いてしまうほどノーを突きつける。怒りにすら感じられる拒絶のエネルギー。
  そういう人とどう付き合っていくかだけど、まず出来る限りスイッチに触れないようにする。無駄なダメージを与えられるのはこちらだから。でも時にはスイッチを押してしまうことも辞さない位の覚悟で接していく。そうでないと、あの類の人たちと誠意のある付き合いというのは成り立たないんじゃないでしょうか。あぁ…自分もいつか「お前」呼ばわりされるのか…めちゃくちゃされそう。されることやっちゃいそう。まあとにかく、今の自分はあの人に好感を持っているのは確かで、仲良くはならなくてもいいから、今のまま穏やかな関係でいれたらそれが一番いいよね。

平山夢明の小説を読んでいる

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)


  一日で一気に読み終わってしまった。打海文三の「ハルビン・カフェ」を読んでいた時に近い興奮度だった。文字を追うのがやめられない、ビリビリする興奮。
  出てくる殺し屋の中で、特にキッドが良かったし、ラスト付近を読んで著者もけっこうキッドが好きなんじゃないかと思ったりした。キッドは娼婦の母親から産まれ、幼少期から小児性愛者たちに身体を売り、全身整形で子供の姿を維持し、子供を専門にする殺し屋だ。イカれた人間の一見カオスな世界の中にも、ある秩序が存在する。それをダイナーという場所の次に、一番体現していたというか、語っていたのがキッドだった。そして秩序を必要とするという点では、彼らもまた人間だなぁと思ったりした。普通の人間からは、あまりにかけ離れてしまったけれど。

  でも嫌ったり憎んだりしていたわけじゃない。説明しづらい感覚なんだけれど、そのほうが落ち着くんだ。壁にかかっている額が曲がっていると気になるだろう。あれをもっと強烈にした感じ。だから俺は自分が気にいるように人形を変えたんだが困ったことが起きた。外に出るようになると、そこら辺を歩いている人間にも同じように感じるんだ。特に自分と同じ年頃かもっとちっちゃな子どもを見ると胸がムカムカした。
  ここで生きろ、この国で、この親で、男として、生きろって押しつけられたんだ。だったら好き勝手にさせてもらわなければ、神の奴隷のままで終わっちまう。それじゃ虫と同じだよ。