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トキオブログ

思うことをうまく文章にしたいです

祖父が亡くなった

  約7、8年前に、祖父に認知症の症状が表れた。数度の失踪事件があり、そしてこの数年はもう喋ることができず、自分のことも出来ない状態で、長く施設に入っていた。祖母と叔母と叔父が最後までずっと面倒を見ていた。
  認知症になる前の祖父に最後に会ったのはいつだったか、今は全く思い出せない。4、5年前に会った時は、すでに喋っている相手が誰か分かっていないようだった。そこからさらに遡ると、もうそれは自分が小学生か、中学生の頃の断片的な記憶になってしまう。ただ少なくとも自分に対しては、祖父は良い思い出だけを残していった。その思い出だけが自分の知っている祖父のすべてで、そうだとしたら、もう随分前から祖父は思い出になってしまっていたんだなと、葬式で思ったりした。