トキオブログ

思うことをうまく文章にしたいです

なくなってしまった記憶について

  昨日、高校時代の友人と後輩と新宿で飲んだんですよ。そこで大学入りたてのころ(6年前)に、みんなで私の実家に来てお泊まり会したよねーっていう話が出たんだけど、私、その記憶が一切なくて超ビックリしたんだよね。さらにビックリしたのが、その時の写真を見せてもらったんだけど(みんなで顔面パックしてるくだらない写真)、何もピンとこないし、記憶が一切よみがえってこないところ。このメンバーでのお泊まりってだいぶ珍しくて、高校時代に1回やったときのことはハッキリ思い出せる。小さい時の記憶はいざ知らず、物心ついたころからのことはくだらないこと程よく覚えている性格なのに、2回目のお泊まりは記憶にすらない。なんでだ?!と思って考えたら、そうえば6年前はちょうど大学を休学するか辞めるか悩んでいて、ひどく鬱ってた頃だったなーと思った。そして高校時代の友人にはそのことは伏せていたので、鬱ってるのを隠して遊んだりしていた。思うにこのときの精神状態があまりに悪く、そのせいで記憶の一部があやふやなんじゃないだろうか?
  しかも、忘れるってことには2種類あって、ちょっとした物忘れ、つまりきっかけがあれば思い出せる「ああ、そうだった!」ってことと、自分がしたことそのものを覚えていないっていうふたつがある。今回の場合は完全に後者で、今までそういう体験をしたことがなかったから、すごくビックリしてしまった。ちょっとググると解離性健忘とかいう聞きなれない言葉も出てくる。


解離性健忘:ある心的ストレスをきっかけに出来事の記憶をなくすものです。多くは数日のうちに記憶がよみがえりますが、ときには長期に及ぶ場合もあります。

 トラウマを呼び起こすような嫌な記憶じゃなくても、日々の精神状態が記憶に影響を及ぼすことはありえそうです。鬱の症状のひとつに物忘れもあるし。今思い起こすと、あのときの自分はそれなりにヤバかったのだなあという気もしてきます。