6月18日

  仕事だった。朝から色んな人に会って、話をして、神経がすり減って疲れた。

  帰りはブックオフによって、岡嶋二人の「コンピュータの熱い罠」を買った。岡嶋二人の小説は、どれを選んでもハズレがなく、いったん読み始めてしまうと途中はやめられない、そういう熱量がある。ん？という程度の小さな引っかかりが、徐々に不気味さを増していく様が、うまいなぁと思う。

  結婚相談所のシステムのオペレーター担当として働く絵里子の、輝雄に対する感情ひとつひとつの動きに、読んでいてグッとくるものがあった。

  「でも、それは、あなたから謝ってもらうようなことじゃないわ。」

コンピュータの熱い罠 (講談社文庫)