トキオブログ

思うことをうまく文章にしたいです

「キレる人」考

  訥々とした話し方や、落ち着いた慎重な物事の進め方に、自分が勝手に好感を持っている50代位のお客さんがいる。そのお客さんが、あるちょっとしたこと(お客さんの持ち物を間違えて少しだけ動かしてしまった)で、他の女性社員を「お前」呼ばわりをしたと言う話が社内で話題になっていて、かなりビックリしたのが今週のハイライトです。
  自分は接客していて、その場面に居合わせなかった。それにしても初対面のろくに話したこともない人間を「お前」呼びしちゃうのかーと、未だに信じられない気持ちです。その話を聞いたあとに戦々恐々としながら会ったけれど、いつものあの調子だった。ゆっくり静かに慎重に話していた。
  たまたまあの日、虫の居所が悪かったということなのかもしれない。けれど個人的には、それがあの人なんだなーという気がします。頭が良く、社会的な地位が高く、普段は物分かりも良い人にそういう人は多い気がする。自分の評価軸がハッキリとあるから、納得できないことに対して、こちらが引いてしまうほどノーを突きつける。怒りにすら感じられる拒絶のエネルギー。
  そういう人とどう付き合っていくかだけど、まず出来る限りスイッチに触れないようにする。無駄なダメージを与えられるのはこちらだから。でも時にはスイッチを押してしまうことも辞さない位の覚悟で接していく。そうでないと、あの類の人たちと誠意のある付き合いというのは成り立たないんじゃないでしょうか。あぁ…自分もいつか「お前」呼ばわりされるのか…めちゃくちゃされそう。されることやっちゃいそう。まあとにかく、今の自分はあの人に好感を持っているのは確かで、仲良くはならなくてもいいから、今のまま穏やかな関係でいれたらそれが一番いいよね。