トキオブログ

思うことをうまく文章にしたいです

『ドライブ・マイ・カー』を見た

f:id:bnnfsh:20220403224330j:image

 

 身体の向きが可愛い〜。こんなことを言われると(言われてないけど)つい嬉しくなってしまう。私も今がとっても幸せだよ。

 

 おしるしもなく、前駆陣痛もなく、実家での平和な日々が続いている。3月末に実家へ移ってきたときには、陣痛への恐怖にメンタルが傾いていた。今ははやく会いたい気持ちの方が勝ってるかな。

 

 『ドライブ・マイ・カー』、映画館で観れて本当に良かった!良い映画だった・・・。「何かが自分から決定的に失われた」という感覚が、とても繊細に、ゆっくりと重ねられていく。なので観ている間は先を急かされず(この先どうなるんだろう?と考えず)、ひとつひとつの場面に集中できた。そして終盤になって、失ってから時間が経ってわかることがあるのだと、主人公と同じタイミングで自然にストンと理解する。この脚本が本当にすばらしいな〜と思った。

 NHKの番組で濱口監督が「役者たちはカメラを通して世界中からジャッジされる、それがどれだけのプレッシャーか、理解する必要がある」というニュアンスのことを言っていた。見られることへの覚悟・・・考えると怖いなと思った。少なくとも自分にはそういう覚悟はできない。その役者サイドに立った監督の態度が、素晴らしい演技を引き出した要因のひとつなんだろう。