トキオブログ

思うことをうまく文章にしたいです

2022-01-01から1年間の記事一覧

山本文緒『無人島のふたり』を読んだ

昨年、山本文緒さんが膵臓癌で亡くなった。彼女のファンだったと言えるほどではないけど、『プラナリア』は短編小説なのにすごい密度だったし、『結婚願望』や『紙婚式』はちょこっと感想も書いていた。 その山本文緒さんが、膵臓癌の告知を受けてから亡くな…

ぶつぶつ呟く

・昨日は久しぶりに実家に泊まった。母と妹にたくさん構われた赤ちゃんは楽しそうにしていて、私も嬉しかった。酔っ払って帰ってきた父が9千円くれたので、妹に2千円あげた。父は56才。いつ定年になるんだろう。 ・『ひとりでしにたい』(漫画)の6巻が…

最近のこと

役所に行き、保育園の申請書類を事前に確認してもらった。特に不備はなかった。 第一希望は会社と家のちょうど中間にある保育園にしている。園庭がないビル内の保育園で、オンライン説明会のみだったこともあり最初の希望順位は高くなかった。 ただ説明会で…

最近のこと

赤ちゃんが産まれて半年になる。丸みを帯びた赤ちゃんらしい顔つき・体つきになってきて、とてもかわいい。産まれてからおっぱいもミルクも両方いやがらず、二ヶ月すぎたらまとめて寝てくれて、離乳食もとりあえず食べてくれる。夜は添い寝さえしてればセル…

古屋誠一写真展「第一章 妻 1978.2-1981.11」に行ってきた

母に赤ちゃんを預け、会期ギリギリに見に行ってきた。中野坂上駅から東京工芸大学まで七分。中野長者橋まで日陰がなく、とても暑かった。 見ている間は展示室に自分一人だったので、じっくり見ることができた。展示室の手前に大きなカラー写真が一枚飾ってあ…

出産はすごかった

4月16日に赤ちゃんを産みました。陣痛と出産、すべてがぶっとぶような体験だった。例えるなら真理の扉が開いて“すべて“が自分に流れ込んできたような、精神も肉体も、限界を超えて膨張していっちゃう感じかな…。自分がゴンさんになったと思いました。放心状…

『ドライブ・マイ・カー』を見た

身体の向きが可愛い〜。こんなことを言われると(言われてないけど)つい嬉しくなってしまう。私も今がとっても幸せだよ。 おしるしもなく、前駆陣痛もなく、実家での平和な日々が続いている。3月末に実家へ移ってきたときには、陣痛への恐怖にメンタルが傾…

子どもの名前を決めたり色々

3月に入ってからお腹がさらに重く、さらに苦しくなってきた。今までは序の口に過ぎなかったのか。なんか動けない時間がどんどん増えてきた。ゲームも長時間できない。そういうときはただ横向きに転がっているしかない。 後回しにしていた赤ちゃんの服の水通…

山本文緒『紙婚式』

紙婚式 (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 夫婦にまつわる短編小説。単行本で読んだ。全8話が収録されてるけど、どれひとつとして他に劣るものがなかった。ぜんぶ面白い。 夫婦は完全な他人ではないからこそ、ふとした出来事をきっかけに感じた距…

家庭内感染でコロナ陽性になるまで

月曜日、妊娠9ヶ月になった。仕事中に夫からのLINEが来た。「だるいから帰ってきた」「喉に違和感がある」この2年間、夫が具合が悪かったのは二日酔いのときだけで、仕事も休んだことがない。もうこの時点で「あ、コロナだな」と確信した。 自分も午後すぐ…

産休前の一踏ん張り

・あと半月で産休だー!といっても動き回れないので、家事や読書やゲームで一ヶ月間は過ぎていくことでしょう。花粉もあるし。薬が飲めないから本当に死んでしまうかもしれない...怖い... ・夫に育児用品のリストを渡して、アカチャンホンポで買ってきてもら…

妊娠8ヶ月で買って良かったもの

①着圧ソックス ちょうど8ヶ月頃から、脚がよく攣るようになった。朝目覚めるときに、身体が自然に伸びをするけど、それをやるとアウト。痛みで即座に目が覚めるという、望んでない目覚め方をするハメになる。今まで脚が浮腫んでいる状態というのがぴんときて…

人生の普遍的なつらさ ニコ・ウォーカー「チェリー」

読みながら、これはアメリカ的な小説だなだと思った。そう思ってから、いやアメリカ的って何だ?となった。でもとにかくこの小説はアメリカ的だし、自分はアメリカ的なものを求めていたので、上手くはまった。 「チェリー」は著者のニコ・ウォーカーの自伝的…